精神障害の方さえ変える!心の健康に有効な言葉の力「褒める」コツ

心の健康には、カウンセリング以上に、普段から使う言葉、受け取る言葉が、大きな力を持っています。
特に「褒める力」「承認する力」は重要です。
本記事では、そんな褒めるコツについて書きたいと思います。
1.言葉の力は、精神障害者の方さえ変える
私は、障害者就労支援の仕事を通じて、多くの方と関わってきました。
特に、うつ病や精神障害を抱える方の中には、
「自分には価値がない」「何をやってもダメだ」
こう感じている方が多くいます。
そのような方々は、自信が無く、表情が暗く、あまり話さない傾向があります。

しかし、言葉の力は絶大です。
承認を繰り返すことで、少しずつ表情が明るくなり、自信を取り戻していく姿を何度も見てきました。
「あなたのその努力、素晴らしいですね」
「以前よりも前向きになってきましたね」
そう伝えるだけで、相手の心に変化が生まれます。
例えば、子供の頃から、うつ病で引きこもりになってしまった20代の男性。
彼は、当初、無口で笑顔1つ見せず、
「自分にはできない」と人との関わりやディスカッションの訓練などを拒否していました。
しかし、数箇月、いろいろなことに挑戦してもらい、褒め続けたところ、
今では、自分から人と話し、笑顔も見せてくれるようになりました。

人は誰しも、承認されることで
「自分はここにいていいんだ」と感じるものです。
だからこそ、日常の中で積極的にポジティブな言葉をかけることが大切なのだと思っています。
2.褒める時は、この3つを意識しよう
ただ「すごいね」「頑張ったね」と言うだけでは、だんだんとお世辞のように聞こえてしまい、効果が薄れます。
より効果的な褒め方を意識することで、相手の自己肯定感を高めることができます。
そのために、次の3つのポイントを押さえましょう。
①自己重要感
「あなたがいてくれるおかげで助かっているよ」
「あなたの存在がとても大切だよ」
こう伝えることで、相手は「自分は必要とされている」と感じます。
誰しも、自分が誰かにとって重要な存在であることを実感したいもの。
最も使いやすく、効果的な言葉は「ありがとう」です。
「ありがとう」は、何度言ってもいい言葉です。
普段から、どんな小さなことにも「ありがとう」と返すことを心がけてみて下さい。

②自己有能感
「あなたの○○なところ、素晴らしいね」
「以前よりも成長しているね」
こう伝えることで、「自分にはできることがある」と感じてもらえます。
特に、小さな成長を見逃さずに伝えることが大切です。
誰かに手伝ってほしい時など、
「これお願い」「手伝ってほしい」という言葉より、
「君の力を貸してほしい」
の方が、相手からの許可がもらいやすいという実験結果もあるそうです。
まさに、自己有能感にアプローチしている言葉ですね!

③自己好感
「あなたの笑顔は素敵だね」
「○○さんと話していると楽しいよ」
などと、相手自身の存在そのものを認める言葉をかけると、自分自身を肯定的に見ることができるようになります。
つまり、相手のことを好きだというメッセージを伝えるといいんですよね。
初対面の人と話す時に、相手のことを好きだという気持ちで話すと心を開いてくれることがありますし、
失敗して凹んでいる相手に、
「あなたの、こういうところ好きですよ」
と声をかけると、元気を出す場合が多いです。

これら3つのポイントを意識することで、相手にとって、より響く褒め方ができるようになりますので、試してみて下さい。
3.人と接する時に最も大事なことは・・
人と接する上で最も大切なのは、
「相手の大切にしているものを大切にすること」
例えば、仕事に誇りを持っている人には
「あなたの仕事への姿勢、素晴らしいですね」と伝える。
家族を大切にしている人には
「ご家族との時間を大事にされていて素敵ですね」
「お子さん、可愛いですね」などと伝える。
趣味なども同じです。
電車好きの人と話を合わせるために電車のことを勉強して話題に出すと、心を開いてくれますね。
人は、自分が大切にしているものを認めてもらえると、自分自身も大切にされていると感じます。
相手に寄り添い、その価値観を尊重することが、より良い関係を築くカギとなるのです。

言葉には、人を変える力があります。
誰かの心を明るくするために、今日から意識的にポジティブな言葉をかけてみませんか?
1度、障害者就労支援施設やオンラインセミナーで「ポジティブ思考の作り方」について話しましたが、好評でした。
機会があれば、また開催しようと思います。
褒め言葉に心理学が加わると、より大きな力を発揮します。
カウンセリングで使われる心理学については、こちらの記事も参照下さい。

