ティーチング、コーチング、カウンセリング。似ているけど、どう違う?

あなたは、ティーチング、コーチング、カウンセリングの3つの違いを説明できますか?
あまり関わったことが無い人には、どれも
「人と対面で話して問題解決をするもの」
と見えるかもしれません。
それぞれを行うプロを、ティーチャー(教師)、コーチ、カウンセラーと呼びますが、こういう表現をすると、少し、異なるイメージになるかもしれませんね。
私も、ティーチングやコーチングは仕事としてしたことがあり、カウンセリングは、現在、勉強中です。
本記事では、改めて、この3つの違いに焦点を当て、それぞれが、どんな場面で役立つのかをお伝えしようと思います。

1.ティーチング
ティーチングとは、その名の通り「詳しいことを人に教えること」。
具体的には、知識やスキルの伝承に当たります。
一方的に伝えることが多く、学校教育や会社の研修、コンサルティングなどで使う方法です。

最も一般的で、行っている人が多く、テキストや動画教材でも実施が可能なのが特徴です。
基本的には、知識やスキルを伝えるだけのものであり、本人の心に影響を与えるものではありません。
2.コーチング
コーチングは、聞きなれない方もいるかもしれませんが、アメリカでは一般的に行われている手法です。
コーチに当たる人が、"教える"のではなく、
「本人が自力で進んでいけるように、目標設定や伴走、モチベーション維持を支援」します。

教える訳ではないので、コーチが必ずしも特定のことに詳しい必要はなく、以下のような流れを取ることが多いです。
①現状把握と目標設定
今、どんな状態なのか?
どんな目標を、いつまでに達成したいのか?
それは、なぜか?
ということを聞き取ります。
②行動計画
その目標を達成するために、いつ何をするのか?を一緒に考えます。
③伴走とモチベーション維持
進捗状況を定期的に確認したり、心のブレーキや自己肯定感の低下に対処したり、モチベーション維持の方法を提案したりします。
④振り返り
達成できなかったら、何が悪かったのか?
達成できたのなら、どこが良かったのか?
などを一緒に振り返ります。

原則、コーチは、提案やヒントを与えるだけで、最終決定は、クライアント側が行うのが特徴です。
必要なのは、強制ではなく、同意と了承。
自分で決めたことをできるように支援するのが基本です。
ライザップのトレーニングプログラムや、プログリットの英語コーチングなどが有名ですね。
コーチングを行うと、クライアントは、自分で考えて行動するため、自走する力や決断力、自信などが身につき、心の強化にも役立ちます。
1人では勉強や練習を継続できない方や、目標に対してやるべきことが分からない方には最適で、一般就労を目指す障害者の方にも有効です。

3.カウンセリング
カウンセリングは、一言で表現するのは難しいのですが、「受容と共感、心の安定を目的に話を聞くこと」です。
カウンセラーが答えを教えることはしません。
コーチングのように、「一緒に頑張ろう!」とポジティブに進めるものでもありません。
クライアントの話を傾聴し、相手の気持ちになって共感します。
その上で、相手が自分の本当の気持ちやあるべき心の状態に気付くように、会話を行います。

カウンセラーは、クライアントの話を、そのまま繰り返して反復したり、要約して確認したりすることも多いです。
これは、クライアントが、客観的に自分の気持ちを見るためだと言われています。
このことから、
「カウンセラーは、クライアントの心の鏡になる存在」
とも言われ、心を浄化することが目的となっています。
ティーチングやコーチングが、0からプラスへと導く手法なのに対し、
カウンセリングは、マイナスから0(もしくは少しプラス)を目指すものなので、立ち位置が全く異なりますね。

4.障害者福祉で役立つ関わり方は?
私の意見ではありますが、障害者福祉で役立つ関わり方としては、60%カウンセリング、30%コーチング、10%ティーチングだと思います。
特に、精神障害の方は、何かを積極的にやろうという気力が無い方や、ちょっとしたことで、気持ちが沈んで活動できなくなる方もいます。
そのような方に、コーチングで関わっても、心の負担になるだけです。
まずは、カウンセリングの手法で、心を安定させることが先決です。

ある程度、自分で目標を決めて行動できるようになったら、コーチングの手法に切り替えると良いかもしれません。
私個人は、元々、コーチングを専門に勉強してきており、それが活かせそうと思って、障害者福祉の仕事を始めました。
しかし、症状が重い方には、あまり効果が無く、カウンセリングも必要だと実感し、勉強を始めた経緯があります。
今後は、カウンセリングから始まり、心が前向きになってきたら、コーチングに切り替え、
自走できるようになったら、ティーチングにするなど、
それぞれの手法を上手く活用できるような関わり方をしたいと思っています。
コーチングもコンサル経験もあるカウンセラーは、それほどいないはずなので、そんなレアな存在になりたいです。
そんな私が考える将来構想は、わらび餅×カフェ×障害者福祉!
詳しくは、こちらの記事もご一読下さい。


